飲むペースが分からない人

drunk_02_b

特に若いころは「他人より早く飲む=お酒に強い」にステータスを感じてしまい、得てしてハイペースになりがちです。

おそらくほとんどの方が痛い目に会っているのではないでしょうか。

楽しいお酒を飲むには自分に合ったペースで飲むことが重要です。

では「自分のペースでお酒を飲む」とは具体的にどのようなことなのでしょうか?
分かりやすくまとめて行きましょう。

 

※アルコールやアセトアルデヒドの分解能力は大きな個人差がありますので、自分の場合で想定しながら解釈していただければ幸いです。

お酒を純アルコールの量で管理する

私達を苦しめる二日酔いにはいろいろな原因が複合的に関わっていますが、一番の元凶はお酒に含まれるアルコールです。
酔いや悪酔い・二日酔いの有無や程度は基本的に純アルコールの量の摂取スピードで決まります。

ではビール500ccと日本酒1合で純アルコールが多いのはどちらでしょうか?
感覚的に日本酒の方が多いように感じます。
では計算してみましょう。

ビール500cc ☓ アルコール度数5%  ☓ 0.8(比重) = 20g
日本酒1合(180cc) ☓ アルコール度数15%  ☓ 0.8(比重) = 21.6g

となります。
日本酒1合の方が若干多いですが、ほとんど変わらないのです。

このように計算をして一覧表を作成しましたので参考にしてください。

alcoholysis_09

実はいろいろなお酒の「一杯」は純アルコール量で考えるとほぼ同じなのです。
ビールから焼酎ロックに切り替えた場合は、1杯飲む時間を同じにすれば時間単位に摂取する純アルコールの量は同じとなります。

 

但し一点注意が必要です。

アルコールの分解能力は体重1kgに対して1時間に純アルコール0.1g程度と言われていますので、体重60kg程度の人であればビール500ccを完全に分解するには3時間以上と非常に時間がかかってしまいます。

このため同じペースで飲んでいる場合でも、血液中のアルコール濃度は短期的に上下しつつも右肩上がりで上昇し続けます。
このことを考慮すると「同じペースで飲み続ける」というよりも「ゆっくりと飲むペースを落とす」というのが心地よい酔いをキープして酔いつぶれないコツと言えます。

例えばビール1杯を20分で飲み干して次を焼酎ロックにした場合は、その1杯を20分以上掛けて飲むということです。
ビールの勢いでクイックイッと短時間で飲んではいけません。
さらにおかわりをした場合は直前に飲んだ一杯以上に時間を掛けて飲みます。

これが「お酒で失敗しない大原則」です。


Sponsored Links