飲酒中に出来る二日酔い対策

enkai_01_c

飲酒中、二日酔いにならないために気をつけることはなんでしょうか?

ポイントは「ペース配分」「ツマミの選択」です。

乾杯直後の飲むペースは控えめに

kanpai_01_c

「とりあえずビール」は飲み会の基本ですね。
空きっ腹にグイグイ流しこむ爽快感は格別です。
「はやいねぇ」などと言われながらツマミが来る前に2杯めなんか頼んじゃったりします。このような飲み方をしていると、ツマミが揃う頃にはいい感じに酔いが回っているのではないでしょうか。
この飲み方、実はあまり良い飲み方ではありません。
「飲む前に出来る二日酔い対策」でも書きましたが、空きっ腹にお酒を流しこむことは血液中のアルコール濃度を急上昇させ、胃を荒れやすくしてしまいます。
血液中のアルコール濃度が急上昇した次に来るのは、二日酔いの主原因である毒性物質「アセトアルデヒド」濃度の急上昇です。

本格的に飲むのはある程度食べてから

enkai_02_c

胃の中に何か入っている時はアルコールの吸収が穏やかになります。
胃が空っぽの時はしばらくお酒よりツマミを優先して食べましょう。さらにある程度お腹が膨れると満腹感でお酒のペースも必然的に落ちてきます。
これも飲み過ぎや二日酔いの防止に良い効果をもたらします。
お酒のツマミにはタンパク質が豊富なものが適しています。その中で早く提供できるものは枝豆、冷奴、煮込みです。
始めの注文で忘れずに頼みましょう。

どんなツマミがいいの?

edamame_01_c

「高タンパク質の食材がツマミに適している」と言われているのはなぜでしょうか?
これはタンパク質にはアルコールを分解する肝臓を活性化させる効果があるためです。高タンパク質の食材といえば肉、魚介類、チーズ、牛乳、豆類、卵です。居酒屋定番のメニューでは、枝豆、冷奴、湯豆腐、肉豆腐、煮込み、マグロやカツオの刺し身、イカ刺し、生牡蠣、ささみの焼き鳥、だし巻き卵などがオススメです。
脂質が多いためカロリーが気になりますが牛肉、豚肉も高タンパクの食材です。

酔いが回るまでのタイムラグに注意

drunk_01_c

「お酒を飲む → 血液中のアルコール濃度が上昇」という行程にはタイムラグがあります。一般的に血液中のアルコール濃度は飲んで30分後にピークを迎えるといわれています。
ただしこれは空腹時に少量のアルコールを摂取した場合です。
実際の飲み会ではどうでしょうか。
食事を取りながら飲むためにアルコールの吸収速度は遅くなります。このためお酒を飲んでいる最中に「アレ?飲み過ぎたかな」っと思ってストップを掛けても、時既に遅し。
しばらくは血液中のアルコール濃度は上昇し続け、酔いはさらに回ることになります。
そして許容を超えたアルコールの摂取はアセトアルデヒドを増大させます。
飲み過ぎを自覚するタイミングでは遅いのです。
自分の酔っているレベルを正しく把握し、飲むペースをコントロールすることが楽しいお酒を飲むコツなのです。

肝臓の調子を知ろう

Human Liver Anatomy in X-ray View

さらに加えるなら「自分の肝臓の能力を知る「ということです。
それは遺伝で受け継いだ肝臓の能力だけではなくその日の体調も大きく影響します。特に疲れているときやストレスを感じている時は要注意です。
肝臓は「無言の臓器」とも呼ばれています。
これは肝臓に神経が通っていないため、異変が起きても痛みなどで脳に救難信号を伝えることができないのです。このため肝臓の調子を知るのは難しいのですが、肝臓が不調の際は

疲れがたまりやすく、なかなか取れない
皮膚が黄色っぽい
飲み薬が過度に効く
そして酔いやすい

などの症状が表れます。

特に飲み始めの酔い方にも注目してください。
いつもより酔いが回りやすいときは要注意です。

お酒を切り替えたときは飲むペースも切り替えましょう

shouchuu_01_c

飲み会では始めにビールを飲み、その後好きなお酒に切り替えていくことが多いのではないでしょうか。
このときによくやってしまいがちな失敗は飲むペースを間違えてしまうことです。
日本酒や焼酎ロックをビールと同じペースで飲んではいけません。
アルコール量が何倍も違うため、摂取するアルコール量を一定にキープするのであれば飲むペースも落とさなくてはいけません。例えばアルコール度数5%のビールから25%の焼酎ロックに切り替えたのであれば、飲むペースを1/5に落として初めて同じペースとなります。
焼酎ロックを数分でクイックイッと飲んでしまう人がいますが、これはビール500cc缶を一気飲みしていると同じことです。
そんなことを続けていたらお酒に強い人でもいずれは潰れてしまうでしょう。
飲むペースについては
タイプ別二日酔い対策 > 飲むペースがわからない人
に分かりやすくまとめています。
こちらをご参照ください。

 


Sponsored Links