二日酔いを防ぐビールが開発される

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2012年8月オーストラリアの研究者たちが二日酔いになりにくいビールを開発したと発表しました。

二日酔いの主な原因は毒性物質アセトアルデヒドの蓄積と言われていますが、実際の二日酔いはこの他にもたくさんの原因が加わった複合的な症状です。その原因の一つに脱水症状による頭痛やだるさがあります。
またアルコールの分解にも水分が必要なため、脱水状態ではアルコール分解能力が低下しアセトアルデヒドの蓄積が促進されてしまいます。

二日酔いに対して水分摂取はとても大切なのです。
この研究では「ビールに電解質を加えることで体内に水分を留まりやすくする」としています。

「電解質」とはスポーツドリンクのCMでよく使われる単語ですが、通常はナトリウムイオンのことです。
(ナトリウムのほかにもカリウム、マグネシウム、カルシウム、クロールのイオンも電解質です)
身体には体内の電解質の濃度を一定に保とうとする機能があり、薄まると水分を排出することで濃度を保とうとします。すなわちトイレが近くなるということです。

このため脱水症状の際に水をいくら飲んでもすぐに排出されてしまい、症状が一向に改善しないという場合もあります。これが食塩欠乏タイプの脱水症状です。
昨今、塩分の取り過ぎが問題となっていますが摂取量が少なくても問題になるということです。

体がカラカラに乾いた二日酔いの朝には電解質(ナトリウムイオン)を含むスポーツドリンクや味噌汁が良いとされているのはこのためです。

話を戻して電解質入りのビールについてですが、これは食塩欠乏タイプの脱水症状を起こしにくくすることで二日酔いを防ぐという効果を目指したもののようです。
市販する動きは無いようですが、効果はいかほどのものでしょうか。

 

 

まさかとは思いますが、ただの塩入りビールじゃないですよね・・・。

●ソース
Coming soon to your bar? A beer with no hangover(CNET)
http://news.cnet.com/8301-17852_3-57599010-71/coming-soon-to-your-bar-a-beer-with-no-hangover/

 

 


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